「やっとおわったな〜」
やっと職員の面接が終わりました。職員、介護者のみなさん、ご協力ありがとうございました。かえる会は、みなさんの気持ちが聞けて、よかったと思っています。
面接をすることになったのは、グループホームの介護者が辞めていって、新しい介護者が入ってきて、「グループホームの介護者の顔が、最近バラバラの顔でわからんから、これはあかんな〜」とみんなで考えたからです。それで「かえる会で面接やろか〜」って、決まりました。
3日間にわたって、45人の面接をしました。はじめの日は「面接ってしんどいな〜」って思いました。はじめの日は力かちかちやったけど、2回目からはちょっと力抜いてうまくいったと思います。面接が終わって、かえる会ではこんな感想が出ました。
・僕は緊張せーへんかった。
・職員の心がわかった。僕は。
・一緒。職員の心がわかった。言ってくれなわからん。
・大丈夫やった。一回目のパンジーの職員の時は緊張したけど、慣れてきた。
・ええんちゃう。してよかった。
・これからずっとがんばってもらわな困る。だんだん暑くなるけど、がんばってもらわな困る。そうだよね! だんだんめんどう見る人少なくなったら困る。パン屋さんもいなくなったら困る。寒くなっても、暑くなっても、がんばるって言ってたから、がんばってもらわな困る。
・続けていきたい。いろんなことわかって、やっていったらいいことあるし、続けていったらいい。ほったらかしされたら困るし、どないもならへん。
・やっぱし、職員の面接してよかった。
僕は「職員にもいろいろあるな〜」「メンバーのことをいろいろ考えてんな〜」と思いました。もっと聞きたかたけど、時間がありませんでした。でも「まぁ、ここまで聞けてよかったな〜」と思います。一回目やから、何を聞けばいいかわからんときもあったけど、もう一回やったら、いっぱい聞けると思います。今度からは、ゆっくりといっぱい聞きたいと思います。(うめはら)
「かえる会」の面接を受けた職員の感想
●メンバーとのかかわりや、ピープルファーストのことを聞かれ、答えるのが難しかった。面接を受けたことで当 事者が職員に何を求めているのかがわかった。これからのメンバーとの関わり方を考えさせられた。
●当事者と率直な話が持ててよかった。当事者の不安感が伝わり話すことの難しさを感じた。
●「ピープルファーストについてどう思うか」「当事者が理事長になることについてどう思うか」・・よく練られた鋭 い質問。たじたじ。結局いくつかの答えを保留してしまった。今度は原稿なしで“面接”ではなく“対話”をした いな。
●「これから何年働きますか?」という質問に「首にされない限り働きます」と答えたら、「そうではないんや。あと 何年働くんか?」とつっこまれた。当事者の人たちの意気込みを感じ気持ちが引き締まる思いだった。
●事前に職員に質問する内容が決まっていたようで、たぶん全員に同じ質問だったと思う。職員の業務につい て質問があったらよかった。良かった点は当事者の質問に答える中で自分の思いを伝えられた事だ。
●質問の意味がわからず答え方にとまどった。自分の考えや、仕事に対する姿勢を改めてことばにするのは難 しかった。目に見える形で職員と当事者の関係が逆転していておもしろかった。
●いざ面接がはじまると写真をとられてビックリ。何がはじまるんだ? と思った。
●どきどきした。みんなが一列に並んでいるのには、圧倒され、たのもしく見えた。そして少しだけさみしくなっ た。たのもしくなることは、立場のちがいがはっきりしていることですね!
●当事者が面接官になるのいいことだ。こちらが話したことについて、どう思うかなどもきけたらと思う。今後は 当事者が力をつけていくことで、より向き合った話ができるだろう。
●新鮮だった。当事者に囲まれて質問をうける中で、“支援者としてのあり方を問われている”と感じながら、自 分の考えや気持ちを伝えられてうれしかった。1人ひとりが役割を持って質問し、答えに対して返事を返してく れた。当事者の支援者面接を継続すれば、自信も深まり、支援者を評価する力が大きくなるだろう。
●大きな一歩になったと思う。続けるなら、きびしい質問やアドリブも加えた面接ができるようになったらいい。
●私が面接を受けたとき、一緒に働いているかえる会メンバーがいなかったので、私の考えや思いは伝えられ ても、私の働きぶりは分からなかったのではないかな? とも思った。
●ズバズバ聞かれて具体的に答えなければいけず、自分の言葉に責任を持たなければと思った。
●今回は質問が比較的やさしかったが、次回どんな質問をされるか楽しみ(こわいかな? ちょっと)。当事者 に質問されることが少ないのでよい機会だった。面接の席に支援者がいることに驚いた(1回目だからか)。 素直な気持ちで話せるよう次回は当事者のみでお願いしたい。質問内容はどこまで当事者が考えたのか?
●面接前はドキドキしていたが、みんなの温かい笑顔で安心した。質問も素直で厳しかったが、みんなが考え ていることがわかって自分もみなさんと一緒に、もっともっとがんばらなければならないと思う。
●「ピープルファーストについてどう思いますか?」と聞かれたときに、ピープルファースト自体あまりわからなく て困った。緊張もしていたが、かえる会の人たちが職員を面接するのは、すごくいいことだと思った。
「グループホームでの生活の始まり」
Tさんのグループホームでの新生活が、2月の中旬からか始まった。おきている間はあまり声も出さない人だが、グループホームで寝ているときには、けっこうな声を出している。携帯電話の電源を入れ、そのとき光るかすかな明かりで様子をうかがうと、寝息をかいでいる。何度かTさんの声で夜中に目がさめ、考える。このようなかたちで、いま内にある何かを表現しているのだなあと。普通に考えて、いろいろな葛藤や混乱をして当然だ。 パンジーが開設して10年が経過し、その中で少しずつ、親の入院や病気など、家庭の事情から生活することが難しくなり、グループホームへ入居する当事者の方も出てきている。急にグループホームの生活がはじまったときは、本人、家族、グループホームともに、ある程度の混乱のなかにある。病気や事故などは突然表面化するからだ。けれども、とにかくグループホームの生活が始まり、そして、時間の経過とともに継続され、落ち着いていく。生活を支援していくことの責任の重さを感じながらも、まあ、何とかなるだろう気持ちと共にTさんとやっていきたい。
(おおきた)
知的な障害を持つ人たちのファッション講座「おしゃれ宣言」
2003年9月9日(火曜日)、大阪市内のドーンセンターで、知的障害を持つ人たちのファッション講座「おしゃれ宣言」を開催しました。参加者は40名で、パンジーからもたくさんの人が参加しました。美容師さん13人をはじめ、カメラマン、舞台監督、ジャズ演奏者など、たくさんの人がボランティアで参加してくれました。
朝10時30分からファッション講座を受講しました。ファッションの勉強をした後、ショーの立ち方や歩き方を学びました。そして、美容師さんたちがヘアメイクとファッションコーディネイトをしてくれました。
午後4時、いよいよファッションショーの開催です。張りだし舞台に照明を浴びて1人ひとりがステージを堂々と歩き、得意のポーズを決めました。全員がほんとうに輝いていました。
その後はパーティをしました。ジャズ演奏を聴きながらとても盛り上がりました。
東大阪市のケーブルテレビが講座の模様を放映しました、また産経新聞や東大阪市政だよりにも紹介されました。
浪花酒造株式会社、株式会社ナニワ商会、株式会社オークボから、お酒や機材、スタイリング剤の提供をいただきました。
ほんとうに多くの方々のご協力で開催することができました。ありがとうございました。
<参加者の感想>
当事者から
★けしょうしてあるいてまわっているのがたのしかったです。
★またファッションショーをしたい。
★はじめてこのファッションショーに参加して、すごく感動しました。プロのヘアメイクや化粧、写真がよかったです。
美容師さん、スタッフの感想
★モデルさんたちのそれぞれが、いろんな障害を持っているにもかかわらず、気持ちよく応じてくれたことや、中には何度も「ありがとう」と言ってくれる方もいて、胸がいっぱいになりました。また機会があれば参加させていただきたいです。
★すごく新しい展開だと思う。当事者のパフォーマンスのひとつひとつに感動しました。
★これだけの関係者を集められたこともすごいと思う。
★みんなの笑顔で元気をもらい暖かい気持ちで帰れた。しばらくは本当に毎日笑顔で過ごせた。店のスタッフが「先生、しんどかったけど、疲れてないよね。あの笑顔のおかげで」と言ってくれたことも、私自身とってもうれしかった。また機会があれば声をかけてください。
見ていた人の感想
★モデルの方がポーズをとっている姿がかわいかったし、生き生きしていてよかったです。知的障害を持つ人のファッションショーとは、どんなものかと興味が強くて入場させてもらいました。モデルの方もすてきでしたが、会場を作ってらっしゃる方々も協力して、みんなで作ったショーだということが伝わってきました。
★ヘアメイクとファッションでこんなに変わるなんて驚きでした。みなさんとても輝いていました。
★ファッションショーに出てきた私のたくさんの友達が、いつもとまったくちがうふくそうや、ヘアスタイルをしていてまるで別人に見えました。私もファッションショーに出たいと思います。そして、みんなをびっくりさせたいと思います。また、ファッションショーをしてください。今度はモデルとして参加したいと思いますので、よろしくお願いします。
就労支援のもくろみ
昨年10月、N社(ビン、缶、ペットボトルの分別処理をしているリサイクル会社)でKさんが実習をしました。この会社では、知的障害を持つ人が数人雇用されており、障害者も健常者も同じ賃金で働き、1人ひとりが自分の持ち場に責任を持って働いています。朝礼では順番に司会役を務め、ぶんべつの仕事もローテーションで受け持ちます。所長さんをはじめとして従業員のみなさんは人に対する優しさと仕事に対する厳しさの両面から障害を持つ人に接しているように思います。
Kさんは緊張や不安があると大声を出したり、独語を発する自閉症の方です。作業面では、理解力でもスピードでも十分に一般の職場で働ける方ですが、これまでチャンスがなく、初めて実習にチャレンジすることになりました。職業センターで職業評価・相談を受け、ジョブコーチ制度を使って進めることにしました。
自転車で30分の距離を始業時間までに通うこと、大声を出さずに朝礼に参加すること、ビンの選別ラインでは投げ入れ口に思い切り投げずにゆっくりと入れることなど、乗り越えなければならない課題が次々と出てきました。通勤では、支援者がいないと(実は隠れてついていくのですが)行き方がその日によってばらばらで、8:30までに到着できません。コースを確定するために電柱に目印のシールを張ったり、時計のアラームを5分前に鳴るようにしたりと、支援者も試行錯誤の連続でした。最終的には好きなコースで行っても時間通りに到着できるようになりました。朝礼での大声もずいぶん少なくなりました。でも、当初から予想できたことですが、時間が空いたときにすることが分からなかったり、ビンを思い切り投げ入れることが好きだったり、独語がずっと続くことなどはなかなか改善できませんでした。2か月のジョブコーチ支援の後、1か月トライアル雇用まで行ったのですが、就職への壁は高かったです。
パンジーとはまったく違った環境の中、3ヶ月間がんばりぬいたKさんの努力を想うと就職できたら・・・と残念でなりませんでした。しかし、これにめげずKさんのチャレンジを無駄にしないよう、就労に向けたアプローチを一緒に考えていきたいです。 (ずし)
不眠体験
中新井 澪子
「眠ること、休むこと」を書き始めてもう何回目になるのだろう。途中寄り道をしながらも、私はずっとそのことを考えていたところ、世の中の関心が急に「居眠り」に集まるようになり、「睡眠」についての知見も発信されるようになった。新幹線の居眠り運転のおかげである。たるんでいる証拠といわれてきた朝寝坊や居眠りが、夜間の睡眠障害による病的眠気である場合もあることが広く知られるようになった。それでもやはり、「will not−目覚める気がない」なのか、「can not−目覚めることができない」なのかの区分けは単純ではなく、眠気や不眠のメカニズムもナゾだらけだそうだ。「睡眠を診るということはその人の人生を診ることにつながる」というある睡眠専門医(こういう医師がいることも今回の報道で初めて知った)の言葉に、パンジーのメンバー達の顔がうかんだ。
「寝つきがわるい」「眠りが浅くてすぐ目が覚める」「朝方になってやっと眠る」「夜中に起きて大声を出す」「早朝起きて新聞がまだだと怒る」「昼夜逆転」「三〜四日周期で睡眠と覚醒をくりかえす」などいろいろあるが、問題なのは夜だけでなく日中の生活の質を左右してしまうことだ。
夜ほとんど寝ていない場合でも、パンジーに来て昼寝や居眠りのできる人はまだいい。朦朧とした状態の中で奇声、多動、こだわりがひどくなると、本人も苦しむし周りの人も困惑する。また、睡眠障害が続くと、家族の睡眠を妨げたり、イライラさせたりで、家族関係も険悪になってしまう。
しかし、日本ではまだ数少ない睡眠の専門医を頼ったとしても、そう簡単には解決しないようだ。不眠による障害が強くて時間をかけて睡眠の改善に取り組めない時は、睡眠導入剤を肯定的に服用して、まず眠ることに自信をもつことが先決とのこと。また、夜中に多動やこだわりが出る時は、家族だけが辛抱するのではなく、ショートステイなど利用して環境を変えてみることで、また見えてくるものもあるのではないか。
今年の冬、生来不眠とは無縁だった私が夜中に目覚めて朝まで一睡もできないという体験をした。次の日も全く眠くならない。あわててかかりつけ医に相談すると、何でもないことのように入眠剤を処方されて、またまた驚いた。突然の睡眠障害に対する私の不安は解消されないまま、生れて初めて睡眠薬の世話になったのである。その後2回同じようなことになり、その状況証拠から原因を特定したが、この不眠体験は多くのことを教えてくれた。参考になったことを文末に記すが、夜中に何もすることがなく起きているのは身のおきどころがなくつらいものだと実感できたことが大きい。
一般的な睡眠障害への対応
・まず朝はっきりと目覚める。(朝の光を浴びる。シャワーをする。朝食をきっちり食べる)
・昼間、明るいところでよく活動する
・昼食後の短いうたた寝は効果的
・夕食も決まった時間にしっかり食べる
・起床後14時間(脳内に睡眠ホルモンが出はじめる)以降は照明を暗くして
、ゆったり好きなことをし て過ごす
・その2時間後位が最も寝付きやすい時間なので、入浴や運動、コ
ーヒーやお酒、刺激のつよいTVやゲームなど脳を興奮させるものの時間をうまく調節する
2003-11-01
パンジーだよりNo.51
posted by パンジー at 15:18
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