2000-10-21

パンジーにいることの意味

 さまざまな立場の違いはあるものの、「施設は嫌いだ」という思いでは一致することのできる人達がつくった知的障害者の通所授産施設。そこでパンジーに思いえがいたのは、知的障害者の活動と社会を変えていくための活動のより所となる「拠点」であると言えよう。

 知的障害者は、自分の思いを伝えるのが苦手な人が多い。また、したい事があっても、それを実現するための方法がわからず、あきらめてしまう人も多い。そういう人達が、地域に点として存在していたのが、パンジーに通うことによって自信をつけ、仲間とつながり、講演などで社会に発信する姿をみるのは頼もしい。そして、次々に自立生活を始めている。パンジーの7年間は、当事者にとっても、職員にとっても、新しい関係や活動を試み、自信を持つ時期だったのかもしれない。

 反面、「パンジーで力をためて外へ出ていく」という面では、依然としてたち遅れている。これからは、知的障害者がその人なりのやり方で、社会の中で位置と役割を持つための活動に重点をおいていきたいと思う。

林 淑美
(『“自己実現を展く環境”を創る』より転載)
posted by パンジー at 16:42 | 理念